プロダクトへのフィードバックループを回すための取り組み

こんにちは。ReproのProduct Planning Teamでプロダクト企画を担当している正木です。

Product Planning Teamって何?という方はこちらの記事を併せて見ていただけると嬉しいです! tech.repro.io

今回はプロダクトや作っている途中の機能に対して、全社からのフィードバックを得るために行っているプロダクトフィードバック会(通称プロフィ会)の運用と改善についてのお話です。

プロダクトフィードバック会とは?

毎週木曜11:00-12:00で全社員を対象に開発チームがプロダクトに関する発表やプレゼンを行い、フィードバックを得る会です。この会は、プロダクトに関する様々な立場や部署からのフィードバックを得ることで、そもそも論や考慮漏れの早期発見と対策を行う場となっています。

最近はそれだけでなく、新機能リリース後のお客様の反応についての発表や、マーケティングアジェンダ、コマースサミットといったイベント参加者による市場レポートなども行われるようになっています。

プロダクトフィードバック会における課題

とりあえず発表することが目的になってしまい、誰にどんなフィードバックをもらいたいのか?という発表設計ができていない、かつ発表自体の品質にも課題がある状態でした。よって、発表を聞いている参加者が、発表内容を理解できないことも多く「お通夜かな?」みたいな発表も見受けられる状態でした…。

また、せっかくフィードバックをしても開発チームがそのフィードバックを反映しているかどうかもわからず、結果として「フィードバックをしても意味がないよね…」という学習性無力感を与えてしまっていました。

課題に対して行ったこと

プロフィ会改善委員会の立ち上げ

会の改善にしっかり取り組むために、Division Manager(事業部長)を中心とした改善を推進するオーナー役を立て継続して改善活動に取り組める状態を作りました。

委員会を中心に月次の振り返りを行うことで、プロフィ会は理想の状態に近づけているか?会社のフェーズに合わせたプロフィ会の運営ができているか?をチェックしながら継続的な改善活動を行えるようになりました。

この改善委員会も最初は開発チームのメンバーがメインでしたが、今はCustomer SupportやSalesからもメンバーが集まり、色々なチームの観点を踏まえた改善活動が行えるようになっています。

アウトラインレビューの実施

発表設計をしっかり行ってもらうために、発表のアウトラインに対するレビュー会を必須としました。

そこまでやる?と思われるかもしれませんが、前述の通り全社員を集めて行う会です。 色々と業務で立て込んでいる中発表を聞きに来てくれる90人以上のメンバーの1時間をもらうことになるため、逆にそこまでやらないと集まってくれる人に対して失礼だということを理解してもらっています。

継続的なアンケートの収集

プロフィ会に対する客観的な評価を得るために、NPSをはじめとしたフィードバックを得るためのアンケートを毎回収集することにしました。

最初はアンケートの回答者も少なかったのですが、発表を早めに終わらせ、アンケート回答の時間を作ることで回答率を上げる工夫などを行っています。

発表者振り返り会の実施

発表後に発表者を全員集めて、30分の振り返りを行うことにしました。

このタイミングでアンケート結果も一緒に確認をするのですが、発表の質がイマイチだとNPSに如実に反映されるため、「次に発表するとしたら何を変えればいいのか」、「他の人の発表は何が良かったのか」という観点を持ち帰り、次の発表に活かす事ができるようになりました。

改善の結果

以上の改善活動の結果、大きく3点の改善がみられました。

NPSスコアの改善

改善活動を始めた2022年1月以降NPSがうなぎ登りに!直近は60台をキープできる様になってきています。

実際参加者からも「正直話がわからなすぎて内職の時間だと思ってたけど、ちゃんと話がわかるようになって最近は参加が楽しみ!」という声もいただくまでに改善されました。

発表内容の多様化

プロフィ会の改善が進むことで「もっとこんな話を聞きたい」「こういう事があったんだけど発表して言い?」というお声をいただくことが増えました。

開発途中の機能の説明がほとんどだった発表内容が、価格設計の話や新機能の売り方の話、売った後のお客様の反応や、新機能を使ったお客様にどういう効果を与えることができたのかなど多岐に渡り始めています。

最近は事前レビューが必要ないLT枠を設けることにしたことで、より発表のハードルが下がり発表者の裾野が広がっていると感じています。

リリース前の機能に対する提案の増加

発表毎に「何を伝えたいのか?」が明確になったことにより、そのメッセージを受け取って自発的に動いてくれるメンバーが増えました。

これまではリリース直前にCSやSales向けの勉強会を開催してようやく売り始められるという状態だったところから、最近は開発途中の機能について「お客様に提案してきていいですか?」という声が上がってくるようになっています。

また、「お客様から開発中の機能に興味があると言われたので商談に参加してください」と声をかけてもらう機会も増え、社内への新機能のマーケティング活動がうまく行える様になってきたと感じています。

まとめ

様々な改善活動により、プロダクトへのフィードバックループもうまく回りはじめているなと感じています。

正直各種改善活動は、発表者にとって通常業務を圧迫するものであるので、嫌がられているだろうなと感じる部分も多いにあります。

しかし、プロフィ会はReproのプロダクト開発を適切に行っていくためにとても良い機会であると信じ、推進してきた結果がようやく感じられる様になりました。

昔からお客様を交えたプロフィ会をやってみたいよねという話も上がっているので、その実現に向けて引き続き改善活動を行いたいと思います!

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