OpenAI Builder Event に参加してきました

こんにちは。 ReproBooster の開発をしている杉浦です。

今回 OpenAI Builder Event へお誘い頂く機会に恵まれたので、参加してきました。その短いレポートを書いてみます。 このイベント自体は招待制で行われ、基本的にはネットワーキング中心の構成でした。特に新しい発表は無いですが、実際の現場の方との質疑が出来たのはとても興味深かったです。

登壇者とイベントの内容

冒頭では、来日が叶わなかった Sam Altman からビデオメッセージが届きました。 既にニュースなど紹介されていますが、第2子の出産で急遽来られなくなったとのこと。会場から拍手が出ていました。

ステージに立ったのは、OpenAI のリサーチ組織を率いる Chief Research Officer の Mark Chen さんと、Forward Deployed Engineering(FDE)のグローバルリーダー Colin Jarvis さんのお二人。 モデレーターは、米国テックの動向発信で知られる宮武徹郎さんが務めてくださいました。

事前質問に少し答えたあとは、会場のビルダーからの質問にたっぷり時間を割く、和やかな進行でした。

面白かったトピックとしては、Mark さんによると、Codex の利用は米国に次いで日本が世界2位だそうです。 しかも日本での利用の半分以上はコーディング以外の用途で、Codex を幅広い作業に使える対話的なエージェントへ育てたいという狙いと重なる、とのことでした。 個人的にも Codex や Claude Code などのローカルエージェントを、非技術者に活用してもらえるように日々考えているので、非常に興味深かったです。それにしても半分以上とは。個人的には Claude Code の方が慣れていますが、 Codex Desktop をもっと触ってみる必要がありそうです。

また、実世界のエージェントという観点では、Colin さんが日本の産業構成の面白さを語ってくれました。 半導体の案件には1年半ほど取り組んでいて、最初の1年はシミュレーションによる検証が中心だったそうです。 2月以降は Codex の能力が上がり、物理設計に踏み込むなど扱える複雑さが一段上がったとのことで、製造業をはじめ日本が強い領域でこれから何が起きるか、と期待を寄せていました。

質疑で気になったトピック

会場からの質疑もかなり盛り上がりました。その中から特に印象に残ったものを少しだけ紹介します。

プロダクトアップデートの瞬間にやっていた FDE の仕事の約7割が消えた

2月の Codex の移行(おそらくデスクトップ版のリリース)による変化とのこと。 「これからどうしたら良いのか」と聞きにきたメンバーがいたほどだったらしいですが、FDEの役割は半年ごとに様変わりする前提で、道具ではなく解くべき問題に軸足を置く、というマインドセットを話されてました。 ただ個人的には逆に、 やはり OpenAI における FDE は直接プロダクトにフィードバックの実装をするわけではないのかな、という印象が強まりました。

アプリ企業はこれから垂直化していく

コンテキスト保存やエージェント実行の基盤が整備されてくると、それらを連携し、ドメインの専門性で武装した切り口にこそ価値が生まれる。 メモリの持ち方、コンテキスト保存方法は業界ごとに最適化できるため、特定領域にフォーカスし、専門知識を組み込むことで独自の地位を築けるだろう。

登壇者からビルダーへ

最後にお二人からメッセージがありました。 Colin さんは、日本でも野心的なビルダーが増えていて、この1年の変化がとても楽しみだと語ってくださいました。 Mark さんは、知能をすべての人に届けるのがミッションであり、その上に何を築くかは皆さん次第だと、温かく締めくくってくださいました。

なおイベント後には、7月1日にデジタルガレージと京都で開催されるピッチコンテストの案内もありました。 OpenAI 史上最大級となる API トークンのクレジットが発行されるそうです。

以上

簡単ですがイベント参加レポートでした。

そして最後に定番の宣伝です。

現在 Repro Booster は AI を活用して、様々な手法でサイト高速化、最適化に取り組んでいます。 まざまなポジションで開発者を募集していますので、少しでも興味がある方は是非ご連絡ください!