ソリューションアーキテクト、はじめました

bizdev事業部の @treby006 です。 弊社目の前に 『天気の子』 の聖地と呼ばれる場所があるのですが、こちら老朽化に伴い解体工事が進められており、その様子にノスタルジーを感じています。

f:id:treby006:20190821002021j:plain
解体工事直前の廃ビル

今日はここ数ヶ月でReproに登場した「ソリューションアーキテクト」という職種についてご紹介します。

ソリューションアーキテクトが生まれた背景

昨今の人員拡大を踏まえさらにスケールをするために組織上、大きな変化があったのが今年の春頃の話です。

端的にいうとこれまで職種ごとに分かれていたチームが、事業部という軸にまとめられました。 開発については開発者全員で同じReproというプロダクトを扱う事情もあり、それまで通りdevという軸のままですが*1、基本的にはAppやWeb、Gameといったそれぞれ異なる事業ドメインの軸で職種横断のチームで仕事をしていくことになりました。

この流れで生まれたのが私が現在所属しているbizdev事業部やエンタープライズ事業部です。 エンタープライズ事業部では、特に大手企業のお客様を担当することを、bizdev事業部ではパートナー企業の開拓や連携を行うことをミッションにしています。

そして、bizdev事業部の開発要員としてソリューションアーキテクト(Solution Architect)という職種が生まれました。

Reproにおけるソリューションアーキテクトの仕事

Reproにおけるソリューションアーキテクトのキーとなる言葉は「連携」です。

Reproを使うと、アプリやWebからのデータ(属性情報や行動情報)を収集・分析し、 それらのデータを元にして適切なユーザーにプッシュ通知やアプリ内メッセージ、Webメッセージといったキャンペーンを打つことができます。

これで一通りの流れが行えるのですが、マーケティングという観点で考えると、更にやりたいことが生まれてきます。 例えば、データソースをApp/Web(デジタル)だけに留めず、お客様のリアル店舗やサイトのフォーム、リアルなイベントでの接触としたいかもしれません。 また、現状Reproでは対応していないチャネル(LINE、SMS、電話、ダイレクトメール)に対してマーケティング活動を行いたいニーズが出てくるかもしれません。

これらのニーズを全てReproというプロダクトのみでカバーするのは現実的でありません。前者についてはそれぞれのチャネルに特化したツールがあるでしょうし、後者もRepro社内で一から開発するよりはAPIの連携でやってしまったほうが良いかもしれません。オフラインも含めたあらゆるデータを貯めるとなると、DMPやCDPと呼ばれるそれ専門のツールに頼った方が合理的です。

これらのツール(提供している会社をパートナーと呼びます)の連携を技術の側面で支えるのが、直近のメイン業務となります。

また、BtoB SaaSの界隈ですと連携のみが要望と上がってくることは稀です。大抵は背景に個別のお客様の要望があり、その要望をより汎用的な機能に落とした先にパートナーとの連携があります。そこでパートナーとの連携をメインの業務と置きつつも、場合によってはこれら連携と付随して発生する開発したり、あるいはそれ以外の解決策を提示していくのが、ソリューションアーキテクト という職種になります。

Repro AI LabsCRE(Customer Reliability Engineer) 、Corporate Engineering など、 これまでも必ずしもプロダクト開発がメインの業務ではない開発系の職種はありましたが、また一つ種類が増えた形となります。

数ヶ月で得られた知見

そんなお仕事を4月頃からやっているのですが、これまでプロダクト開発に携わってきた人間が数ヶ月やってみて、気づきもいくつかありました。

「ビジネス理解」がぐっと身近になった

役割が変わると不思議なもので、これまで普通だったものが遠くなったり、逆にそれまでは理解が難しいと思われていたものが身近になったりします。今回でエンジニアがプロダクト開発をしている時に出てくる「ビジネス理解」というのがまさにそうかな、と思っていて実感を伴って理解できるようになりました。

これらの経験を通じて、いわゆるビジネスサイドのコミュニケーションの取り方や、商談での暗黙知に触れられることは間違いなくこれから先の開発キャリアにプラスになると感じます。

ハイタッチも価値になる世界

ビジネスにおいてプロダクトが重要なものであることは疑いようのない事実ですが、それでもまだ密なコミュニケーションだったり相手との関係性によって仕事の進み具合が変わったりすることはザラにあります。今の役割になって機能を開発する、という一側面での価値観では見えづらかった能力にスポットライトが当たっている感じを受けます。

一緒にお仕事できる仲間を探しています!

bizdevという10人ほどの組織において、開発のバックグラウンドを持つメンバーはまだまだ少数派です。記事を読んで少しでも興味をもっていただけましたらぜひお話してみませんか?

*1:ただし、開発のフロー効率向上のために大規模スクラムが取り入れられました。